pipewireとは
新しい低レベルマルチメディアフレームワークだそうです。
音声・映像の遅延を最小限にすることを目的としていてPulseAudio、JACK、ALSAなどをベースとしたアプリと互換性があります。
最近ではpulseaudioの代わりにデフォルトで使われることも多いと思ってます。
Windows・Macのように設定できない
WindowsもMacもオーディオの設定は割と楽です。

こんな感じで容易にサンプリング周波数やビットを変えれます。
しかしPipeWireなどはGUIから変えれません(アプリがあれば変えれそうですが手軽ではない)
方法
設定ファイルのコピー
PipeWireの設定ファイルは/usr/share/pipewire/pipewire.confにあります。
このファイルを上書きしても設定は変えれますが、マスターが無くなると色々ダルいので適当な場所にコピーします。
💻 コマンド
mkdir -p ~/.config/pipewire
sudo cp /usr/share/pipewire/pipewire.conf ~/.config/pipewire/
これでコピーはされましたが権限系がビミョいので変更していく。
💻 コマンド
sudo chown $USER:$USER ~/.config/pipewire/pipewire.conf
sudo chmod 600 ~/.config/pipewire/pipewire.conf
これでユーザーがいじれるし、設定ファイルはユーザー以外いじれなくなりました。
設定ファイルを編集
先ほどコピーしたファイルをnanoとか適当なエディタで開きます。
例として今回はサンプリング周波数を変えてみます。
~/.config/pipewire/pipewire.conf
- # default.clock.rate = 48000
+ default.clock.rate = 192000
- # default.clock.allowed-rates = [ 48000 ]
+ # default.clock.allowed-rates = [ 192000 ]
あとは保存して
💻 コマンド
systemctl --user restart pipewire
で再起動すると変わってるはずです。確認は
💻 コマンド
pactl info
で行えます。
終わり
設定項目については公式のドキュメントを参照ください。
PipeWire: pipewire.conf
私の使っているDACは32bit/768kHzまで対応してるけど音源がないため192kHzがいいとこ。